4月つき3日にちに起おきた台湾たいわんの東部とうぶ沖おきを震源しんげんとするマグニチュード7.2の地震じしんでは、花はな蓮はちす県けんでこれまでに18人にんが死亡しぼうしたほか、2人にんが行方ゆくえ不明ふめいのままになっています。

4月つき23日にちには、マグニチュード6.0と6.3の地震じしんが6分ぶんの間かんに続つづけて起おきるなど、この1か月かげつで体からだに感かんじる地震じしんの数かずは1300回かいを超こえています。

台湾たいわんでは一連いちれんの地震じしんで多おおくの建物たてものが損壊そんかいし、傾かたむいたりしていて危険きけんと判断はんだんされた建物たてものの解体かいたい作業さぎょうが続つづけられています。

このため、台湾たいわん当局とうきょくによりますと、花はな蓮はちす県けんだけでおよそ1000人にんが自宅じたくとは別べつの部屋へやを借かりたり、親戚しんせきのもとに身みを寄よせたりして仮住かりずまいを強しいられています。

また、台湾たいわん有数ゆうすうの景勝けいしょう地ちの太ふとし魯閣渓谷けいこくの周辺しゅうへんでは落石らくせきなどの被害ひがいが大おおきく、県けんの主力しゅりょく産業さんぎょうの観光かんこう業ぎょうが打撃だげきを受うけています。

県内けんないの宿泊しゅくはく施設しせつでつくる団体だんたいの理事りじ長ちょうによりますと、4月つきの客室きゃくしつ稼働かどう率りつは、例年れいねん、平日へいじつで4割わり、休日きゅうじつで7割わりのところ、ことしは1割わりにも満みたなかったということです。

台湾たいわん当局とうきょくは2日にちに公共こうきょう施設しせつの修復しゅうふくや建て替たてかえ、仮住かりずまいをしている人ひとたちへの支援しえん、観光かんこうをはじめとする産業さんぎょうの振興しんこうなど、総額そうがく285億おく5000万まん台湾たいわん元もと、日本にっぽん円えんにして1300億おく円えん余あまりの「震災しんさい復旧ふっきゅう再建さいけんプラン」を決定けっていしましたが、被災ひさい地ちのニーズをくみながら住民じゅうみんの生活せいかつ再建さいけんと地域ちいき経済けいざいの復興ふっこうを進すすめることが課題かだいとなっています。